イギリスPlayday

イギリスのプレイデーは、1987年に始まりました。それは、子どもの福祉予算が削られていた当時のイギリスで、「デモではなく、できるだけ多くの人が、身の回りで楽しく参加できるキャンペーンを作りたい!」という思いから始まったのでした。そして、8月の第1水曜日がプレイデーとして定められました。


50万人以上が参加するキャンペーンとして

子どもの遊び場に関わる3人の呼びかけでロンドンの7か所で始まったプレイデーは、少しずつ広がりを見せていきます。家族で自宅の裏庭で祝ってもよし。ふだんは遊べない場所や公共の広場を遊び場として開放するのもよし。いろんなアイデアがあつあります。次の年には10か所を超え、ポスターの印刷費を出してくれるスポンサーも見つかるようになり、5年で全国規模に広がっていきました。今では、テレビの夕方のニュースで全国各地のプレイデーの様子や子どもの遊びについての調査結果データが報じられうようになりました。そして、2010年には全国で800を超えるイベントに50万人以上が参加するという一大キャンペーンに成長したのです。


規模よりもつながりを 持続可能な手弁当イベント

プレイデーの日は、必ずしも大規模なイベントが必要なわけではありません。子どもが大人の立てた企画に引っ張りまわされるだけの機械ばかりでは逆効果にもなるからです。今でもイベントあたりの平均予算は日本円で80,000円前後。やたらに規模を大きくせず、地域の人たちのつながりで手弁当なお祝いをするのが大切なのです。中には、美容師さんが子どもたちにカラフルなヘアスプレーを施したり、地元の音楽家が持ち寄った楽器で子どもたちとセッションしたりすることもあります。地元の図書館は、子どもたちが本に親しむ「ブック・スタート」のブースを開き、ファミリーサポートセンターは保護者向けに様々な情報提供をします。プレイデーは、地域の人たちが地域のために集まり、協力できるようにする機会にもなっています。


さまざまな立場の人が動く日

時には、ロンドン中心部にある観光地「トラファルガー広場」でロンドン市長が子どもたちに向けてスピーチをするようなこともありました。また、子どもたちがふだんから遊びについて考えていることを社長のような椅子に座って語る映像集「ブックボス・インタビュー」など、子どもたちが発信する企画も生まれました。全国世論調査の結果は、様々な自治体が必要な事業を考えていく上でも大きな助けとなっています。


プレイデーは、ただ「遊びのイベントをする日」なのではなく、
遊ぶことの大切さを様々な立場の人が
みんなで感じて、楽しみ、考えるために社会全体で動く日なのです。