遊びは子どもの主食です (増山均さん)

昔から「よく遊び、よく学べ」と言われてきましたが、実際は「遊び」は後回しにされ、「学び」が主役で、「遊び」は「学び」という目的のための手段のように扱われています。しかし、本当は「遊び」が主役であり、子どもの健康な育ちのために《遊びは子どもの主食》なのです。
面白いこと、楽しいこと、心地よいことを追求し、心・魂を揺さぶり突き動かす力をアニマシオンといいます。アニマシオンの営みがぎっしりと詰まっているもの、それが遊びです。
子ども時代に夢中になって遊びこみ、遊びきることが、大人になっても高齢者になっても、元気に生きる人生のエネルギーの核を創ります。だから遊びは、子どもの主食なのです。

 

 

増山 均 さん

早稲田大学名誉教授
日本子どもを守る会会長