私にとって遊びは人生を手作りする練習そのものでした(汐見稔幸さん)

私は人生で必要なことのほとんどは遊びの中で学びました。遊び、という日本語がいけない。どこかふまじめとか、本当は必要ないんだけど、というニュアンスがつきまといますよね。でも、誰もがそうだったと思いますが、遊ぶときは全力だし、真剣だし、燃えますよね。頭も身体も心もまさにフル動員です。人間は、頭を必死で使うときに考えたり工夫したりする力を最も伸ばします。身体も心も同じ。私にとって遊びは人生を手作りする練習そのものでした。

遊びはどこでもできます。ただそこに、それがいいことだと思っている大人たちと子どもたちがいる、ということだけは必要ですが。

 

 

前・白梅学園大学学長
東京大学名誉教授

汐見 稔幸 さん

 

 

 

(※このメッセージは、2016年にプレイデーに寄せていただいたものの再掲です。)