かれこれ20年、子どもたちのアイデアを形にするテレビ番組を作っています。20年経っても全く飽きないのは、子どもたちが考え、送ってくれるアイデアの多くが、我々プロにとっても実に刺激に溢れたものばかりだからです。
見ようによっては知識が十分に備わっていないが故にバランスも悪く、稚拙な発想ばかりです。でもそこには遊び感覚が生み出すワクワク感や勢いがほとばしっています。だから心惹かれるのです。
そしてそれこそ大人が経験や常識と引き換えに失いがちな部分だったりします。
そうした感覚を再び呼び覚ましてくれるのが文字通り童心に帰って「遊び」に夢中になることではないかと思うのです。
NHK『ビットワールド』プロデューサー
(株)ディレクションズ 社長
長江 努 さん