地球に生まれてきたからには…(小西貴士さん)

動いているアリをつぶさないように親指と人差し指でつまみあげて、アリに噛まれたら「イテテ」と離す。先日森で出会った4歳の人がやっていたことです当たり前のことのようですが、この一連の動きをロボットにしてもらうとなると、いろいろなことが難しそうです。

地球に生まれてきたヒトの赤ちゃんが、お母さんのおっぱいに触れ、シーツをつかみ、スプーンを握ることなどを重ねた4年後に、当たり前のようにアリをつまむ動きがあるということです。私たちが生まれてから全ての食事を口まで運んでもらい、手足を動かさないようにしてしまったらどうでしょうか?おそらくこの地球で4年生きたとしてもアリをつまむことは難しいでしょう。

からだ全部を使って遊ぶことは、地球に生まれてきた限り何歳になっても大切なのです。

 

 

小西 貴士 さん

森の案内人 / ぐうたら村共同代表