ふれる、なでる、さわる、つまむ、掻く、折る・・・。
「手」は考える。イメージを作り出す。
じっと、じっくりと、近づいて、遠くから、ぼーっと、なぞるように・・・「みる」。
「目」は考える。イメージを作り出す。
きく、ききわける、たくさんの音の中から、ながれを描きだすように・・・「きく」。
「耳」は考える。イメージを作り出す。
“あたま”が理解し、考え出すより先に、“からだ”は意味を受けとめ、意味をつくりだす。
できない理由を数え上げるのではなく、どうしたら「いける」のか。
「なんかいいこと考えた・・・」
不確かで、不確実な未来を考えざるを得ないからこそ、私たちの“からだ”は遊ぶ中で、きっと動き出すに違いない・・・。
岡 健 さん
大妻女子大学教授/日本保育学会理事